地目別の現況図の作成現場
先日、ご依頼を受けたクライアント様の土地は、まさに1筆の中で利用が複数に分かれており、税理士先生が評価を行うには、それぞれの評価単位に応じて土地を確定しなければなりませんでした。
クライアント様から掲載のご協力が得られたので実例として紹介します。
「地目別評価の実例」の中にある点線の部分を図面で明示する場合に現場ではどのような作業が行われるのでしょうか?
測量ポイント①について
現地では街区基準点などから土地の境界を実測していきます。
街区基準点とは・・・・・
- 全国的に都市部での地籍調査を推進するための基礎的データを整備する目的で、国土交通省が全国のDID地区(人口集中地区)を対象に、平成16年度から実施された『都市再生街区基本調査』により設置された公共基準点
をいいます!
街区基準点には・・・・・
- 1街区三角点
- 2街区多角点
- 3街区節点
- 4補助点
があります。
街区基準点は世界測地系の座標をもった測量用標識であり、この基点から目標物を測定することで地球上における正確な位置を知ることができます。
弊社では不動産鑑定業務においても世界測地系の座標を多用して業務を行っております。
また、座標を求めた時の測量方法により、街区三角点や街区多角点ともいいます。
ここから敷地や現況の境などを現地で測量していきます!
測量ポイント②について
まず一筆の土地の中で隣接店舗に貸している雑種地部分と自用地(広大地)の部分を分割します!
測量ポイント③④について
これにより一筆の土地のうち雑種地部分と自用地(広大地)の部分を分けることが可能となります!
土地評価では地目別評価が大原則です。
一筆の土地の中で利用が分かれている場合には地目別・評価単位別にしっかりと土地を区分しましょう。