旧赤坂プリンスホテル跡地が新たな複合市街地に・・
2016年7月 旧赤プリ跡地に「東京ガーデンテラス紀尾井町」がOPEN
(株)西武プロパティーズが進めてきた旧赤坂プリンスホテル(グランドプリンスホテル赤坂)跡地の複合再開発「東京ガーデンテラス紀尾井町」(東京都千代田区)の主要部分が竣工、5月10日に一部施設を先行オープンしました。
同事業は、東京メトロ有楽町線他「永田町」駅に隣接する、敷地面積約3万平方メートルに及ぶ再開発。地上36階地下2階建て(延床面積約22万平方メートル)の複合ビルと、地上21階地下2階建ての賃貸マンション(総戸数135戸)を建設し、オープンスペースを整備。旧李王家東京邸(旧グランドプリンスホテル赤坂 旧館)を保存・復元したものです。
オフィス・賃貸住宅は、5月1日から入居を開始しており、10日に商業施設と地下鉄駅直結通路などをオープンしました。さらに7月にはホテル、商業施設など全体開業する計画です。
本施設は、地上36階・地下2階建てのオフィス・ホテル・商業施設・カンファレンスを備える「紀尾井タワー」、地上21階・地下2階の135戸の賃貸住宅を有する「紀尾井レジデンス」、東京都指定有形文化財である旧李王家東京邸(旧グランドプリンスホテル赤坂旧館)を保存しつつ、新たな機能を備えた「赤坂プリンス クラシックハウス」の3つの建物から構成されています。
災害時でも72時間の電源供給を可能とするなどBCP機能を強化し、CASBEE「S」ランクを取得するなど環境にも配慮されており、オフィスはエリア最大級となる基準階面積4,200~4,400平方メートルを確保。ヤフー(株)が本社を移転するなど、満床での竣工となりました。オフィスビルのプロパティマネジメント業務は森ビル(株)に依頼。また、カンファレンス運営事業は、西武グループ初となります。
賃貸住宅は、1LDK~4LDK、専有面積55~227平方メートルのサービスアパートメントで、近隣の住み替えユーザーを中心に、すでに8割以上に申し込みが入っているそうです。また、旧グランドプリンスホテル赤坂旧館は、内外装をブラッシュアップし免震化の上、レストランやバンケットを備えた「赤坂プリンスクラッシックハウス」として開業する予定。
また、敷地は54%を緑化し、高低差18mの自然の地形を生かした回廊状のオープンスペースに、大小7つのコミュニティスペースを設けることで、解放感溢れる空間の演出に成功しています。
5月9日の関係者見学会では、会見した同社取締役の齋藤朝秀氏は「9年越しで進めてきたこの事業には、“2つの未来”がかかっている。一つは、西武グループの今後の不動産戦略の未来のプロトタイプであること。この事業で培った運営経験を、グループの都心保有資産の再開発に生かしていく。もう一つは、エリアの未来。紀尾井町や麹町、平河町がオンリーワンのまちとなるための中長期的な機能更新において、本プロジェクトがよき先行事例となれるようにしたい」などと抱負を述べており、今回のプロジェクトへの強い意気込みを感じさせました。
Google earthを利用した「主題図」の作成
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このページで利用したGoogle-earth対応の地図情報(KMZ)ファイル
- 東京ガーデンテラス紀尾井町ポリゴンデータ
- 鉄道駅データ(東京都)