市街地山林で宅地転用が物理的に不可能であることの証明(その2)
富士山の傾斜を測ってみる!
先述の通り、平成16年情報では、「急傾斜地の目安として30度以上とする」と述べられています。
すなわち・・・・・
市街地山林を宅地比準方式ではなく近隣の純山林の価額に比準して評価するには、評価対象地の斜度が30度以上であることを立証する必要があるのです。
解りやすくお伝えするために、富士山全体(かなり大きいですが・・・・)を市街地山林と仮定して、傾斜を測ってみましょう。
市街地山林の傾斜測定
- 手順1 最初に富士山の裾野部分を大まかにCADで決めます。
- 傾斜を測定する時に一番標高が低い地点となります。
- 手順2 次に山頂部分を中心にメッシュを入れます。
- 手順3 傾斜を測りたい部分をしっかり決めてメッシュ指定します。
- 手順4 XY軸の座標と標高データを採取します。
- 手順5 これで富士山の標高と底辺の長さが判明します。
- 手順6 傾斜を測りたい、又は地勢を調べたい部分を決めます。
- 手順7 メッシュ線上なら標高、地勢、距離、傾斜など土地評価に必要なデータをすべて採取可能です。
- 手順8 山頂部分でもこの通りです。
これを使えば市街地山林の傾斜だけではなく、がけ地部分の状態、がけ地面積などもすべてデータが取れます。
しかもグーグルアースでいつでも表示可能でクライアントへの説明にも有用です。